未録
作品について
ねえ、モーフィアス。あの日煌めいたアウラは消えてしまった。
赤い薬の浅い夢なんて、忘れてしまえばいいから。
もう一つの世界を写し取れば満たされるはずと思ってた。それだけじゃ痛みは消えないけど、今は思う。まだこれからなんだって。
灯火
そこに居ていいよって、認めてもらえることで光が差す。
壊れた規範の外、整合性を見つけ出したかった。
少しだけでも構わない。光を掻き集めれば、それは僅かばかりの、心地の良い陽だまりのように部屋の中を照らし出す。
忘れないから
まだ間に合うから、灯火を消してしまわないで。
その手を離さないで。夕闇を恐れないで。
未来が眠る場所を探して、目を凝らして見てみれば——
「未録」に参加した一曲です。変拍子楽曲投稿祭。
この作品が残す問い
光を掻き集めるだけの僅かな夢でも、誰かを照らし出すことはできるのだろうか。